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傷 ~さらに上の存在~




僕は小学生の頃、ずっと新聞配りのアルバイトをしておりました。

朝5;30分に届く新聞の束を30分かけてご近所さんに徒歩で配る。

ただそれだけ。








3~4年位の時のこと。

いつも通り親にたたき起こされ、出動。


いつも通り普通に配る。


thumb5.jpg

そしてある山道に差し掛かりました。

そこも普段のコースなので普通に歩いていました。



すると突然目の前に現れました。








熊2頭


圧倒的迫力




この時が僕の人生初熊です。

本当に突然現れたので、ただただ硬直

声も出ません。



200kgをゆうに超えていそうな巨体


しかも困ったことに、





ずーっと目が合っています。


僕は動けず、



「君たちホントにはちみつ舐めてるの(・・;)?」


と考えていました。



そしてさらにあることに気づく。




後ろから何か近づいてきてる!



何かはわからないが明らかに近づいてきてる!





そして音が20m



15m





10m





5m










そして僕の真横を通り過ぎていく小熊1頭



心の声「ピグレットはいつもこんな気持ちなのか(ノω・、)泣」




こわいぃぃぃーーーーいいやあぁぁぁああー泣!!






幸いこの後3頭は何事もなく山奥へと消えていきました。

心で叫んだだけでなんとか沈黙を貫き通しました。





よかった!


まだ生きてる!!





そう思った瞬間涙が溢れてきました。

そして一目散で家に帰り、家族に事情を報告。






僕  「○○さん家の近くでこんなにでっかい熊みたぞ! しかも3頭!絶対死んだと思ったね。だって1頭は200kg余裕で超えてたもん。1頭は俺のすぐ隣歩いて行ったからね。こわかった~。あそこで叫んでたら間違いなく死んでたもん。でもなんとか我慢してさけb…」




家族一同  『ところでなんで無傷なの?』





















ん?




トコロデナンデムキズナノ?






ちょっと考える時間をください!



意味を理解しようと黙って考え込む息子を置いて家族で会話が進む。




じい  「猟銃どこだっけかや?」






父  「2階の奥じゃなかったか?」





ばあ  「あっこは昔っからよくでるからな~」






姉  「後で写真撮りいこーっと」






母  「朝ご飯までには帰ってきてねー」







こっ、こいつら



熊より恐ろしい!



なんですかその何気ない会話





しかしここでようやく言葉の意味を理解する




『ところでなんで無傷なの?』














『どうして手ぶらで帰ってきたの?』




そりゃ荷が重すぎるぜ先輩方




こうして僕の熊初対面イベントは熊よりも恐ろしい人たちの存在を思い知る結果で幕を閉じました。








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Tag:長野ブログ日記家族ペット新聞ニュースアルバイト